北海道meijiカップ第2日　森田遥が首位発進　山下美夢有は凱旋試合で12位スタート

北海道meijiカップ第2日　森田遥が首位発進　山下美夢有は凱旋試合で12位スタート

北海道の夏空の下、札幌国際カントリークラブ島松コース（6642ヤード、パー72）で行われた「北海道meijiカップ」第2日。雷雲接近によるサスペンデッドで前日から持ち越された第1ラウンドと、そのまま続く第2ラウンドが熱気と緊張感の中で展開された。

この日、最も輝いたのはプロ10年目を迎える森田遥（29＝フリー）。前日、4ホールを残して足止めされていたが、集中力を切らすことなく再開後のラウンドに臨んだ。14番、16番でバーディーを奪い、最終的に6バーディー・ノーボギーの「66」をマーク。堂々の単独首位に躍り出た。昨年5月の「ヨネックスレディス」以来となる首位発進は、今季17試合ノートップ10という苦しいシーズンを過ごしてきた森田にとって、大きな転機となる一日だった。

そして、この大会のもう一人の主役は、全英女子オープンを制し、日本女子史上6人目のメジャー覇者となった山下美夢有（24＝花王）。地元ファンが熱い声援を送る凱旋試合で、第1ラウンドは13番パー4から再開。14番パー3ではピンそばにつけたショットから確実にバーディーを奪い、5バーディー・3ボギーの70でフィニッシュ。結果は12位スタートながら、まだまだ上位争いに食い込むチャンスを残している。

首位と2打差の3位グループには、メルセデスランキング1位の佐久間朱莉（22＝大東建託）、ルーキーの入谷響（19＝加賀電子）、そして20歳の菅楓華（ニトリ）ら、若手の有望株が名を連ねた。ベテラン、実力者、そして新鋭が入り混じる混戦模様は、最終日に向けてますますヒートアップしそうだ。

第2ラウンドは午前8時に組み替えなしでスタート。北海道特有の爽やかな空気の中で、各選手が自らの戦略を貫き、ひとつのショットに全神経を注ぐ姿が見られた。森田は引き続き安定感のあるショットと精度の高いパッティングを披露し、首位の座をキープ。山下は時折ショットの乱れも見せたが、持ち前の勝負強さでスコアをまとめた。

ギャラリーは拍手と声援で選手を後押しし、コースには一体感のある空気が漂った。北海道の青い空、緑豊かなフェアウェイ、そして選手たちの真剣な表情が織り成す光景は、まさに夏の女子ゴルフの醍醐味だった。

最終日、森田が悲願の勝利をつかむのか、それとも山下が地元ファンの前で劇的な逆転を果たすのか。あるいは若手が一気に駆け上がるのか。注目の戦いは、あと18ホールで決着する。北海道の短い夏を彩るこの大会は、間違いなくファンの記憶に刻まれる一戦になるだろう。

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