それでも、真栄城キャディーは可能な範囲でサポートしてくれた。クラブの清掃や受け渡しは、稲見も「初めてなのかなっていうくらい」と手際に感心するほど。戦前の不安は徐々に解消され、後半のインコースで5バーディーを奪った。
特に5番からの3連続バーディーは圧巻だった。5番パー3は7Iで手前10センチのベタピンとすると、6番パー4でも第2打を1メートルにつける好ショットを連発。7番は4メートルをきっちり沈めた。シーズン序盤、予選落ち続きの原因だったショットは「いいときの雰囲気に似ているけど、意識していることは違う」ものの、調子を取り戻してきている。