パッティングについて説明します。まずは、アドレスから実際にボールを打つまでの基本についてです。この時に気を付けることが、いくつかありますので意識するようにしてください。また、基本的な動きを身に付けるためのドリルもお伝えします。諸見里しのぶプロのゴルフレッスンコーナー「諸見里しのぶのShinーGiーTai~心技体Golf~」
0:00 小さな動きのパッティングはショットより気をつけてほしいことがある
0:26 アドレスのキモはひざとお尻
1:46 体幹で振る感覚を得るためのペットボトル
【紙面掲載記事】https://www.chunichi.co.jp/article/192717?rct=moromizato
パッティングを打つ時の動きはショットを打つ時の動きよりも小さいのですが、その分、インパクトの少しのズレが大きなミスにつながりやすくなります。そのようなミスを防ぐためにはショットの時よりも、体の軸をより強く意識していきます。
まず、アドレスです。ショットの説明の時にもお伝えしたのですが、パッティングを打つ時もアドレスで膝が曲がって、お尻が下がってしまうと体の軸が安定せず、重心があちこちに行ってしまいやすくなりますので、しっかりと立つことが大切です。
この時、足の裏でしっかりと地面を踏むことと、お尻を少し上の方に向けるように意識することで股関節が安定し、重心のブレが少なくなります。
次は、実際にパッティングを打つ時です。プロでも緊張した時などには打った後の結果が気になり、ヘッドアップが早くなることがあります。こうなるとインパクトの時に重心がズレてしまい、打点のミスにつながります。
ボールを打った後、アドレスの時よりも重心が左右のどちらかの足に偏りすぎていると、毎回同じタイミングでインパクトを合わせることが難しくなります。体の軸をしっかりと意識して、ヘッドアップをしないように気をつけましょう。
また、パターは他のドライバーやアイアンなどのクラブよりも小さくて短いので、打つ時はどうしても手を強く使いたくなります。しかし、パッティングを打つ時は手だけではなく、より体を使って打つことを心掛けてください。
パターを手で振ろうとすると、いくらでも速く動かすことができて、インパクトのタイミングを一定にすることが難しくなりやすいので、体幹を意識しながら腹筋や背筋を使って打ってみてください。
体を使って打つイメージを身に付けるため、ペットボトルを使った、部屋でもできるドリルがあります。中身の入ったペットボトルのキャップの部分を持って、ゆっくりと何度も繰り返して振ってみてください。
この時はペットボトルの重さを感じながら手から動かすのではなく、腹筋や背筋を意識して同じリズムでストロークができるように試してみてください。鏡を見ながら練習すると、自分自身で体の軸を感じながらできるので、より効果的です。
体幹を意識した動きがイメージできると、ペットボトルをパターに持ち替えて、再び同じ動きを繰り返してください。腹筋や背筋を使って振っていくと、少しずつ手の力も抜けてきますので、速いストロークや打点のズレもなくなってきます。ぜひ、試してみてください。
【しのぶのひとりごと】
新型コロナウイルス感染拡大で、故郷の沖縄県にも緊急事態宣言が発令されました。例年なら1月下旬の沖縄は、プロ野球などのキャンプが近いこともあって活気があふれているのですが、今年はさみしい季節になっています。
ゴルフ界も、以前までは12月の最終戦が終わって本格的な合宿に入るまでは、親しい仲間やお世話になっている方とプライベートでゴルフを楽しんだり、趣味に取り組んだり、国内外の旅行などに行ってリフレッシュしたりと、選手それぞれにオフを過ごしていました。
そして、心身を整えて次のシーズンに向けて始動していくのですが、このオフは海外での合宿ができないなど、例年とは調整の仕方が変わってくるかもしれません。
シーズン中でも、試合に出続ける選手もいれば適度に欠場する大会を挟む選手もいて、試合に向けた調整の仕方はさまざまですが、スケジュール管理や時間の使い方が上手な選手は良い成績を出している気がします。
最近の若い選手は「休んでも練習をするのであれば試合会場で…」と考えて、あまり休まない選手も増えています。逆に、ベテラン選手は心身のメンテナンスに重きを置くこともあります。年齢によっても、オフやシーズンの過ごし方が変わるのかもしれません。
▼諸見里しのぶ(もろみざと・しのぶ) 1986(昭和61)年7月16日生まれ、沖縄県名護市出身。身長160センチ。ダイキン工業所属。おかやま山陽高を卒業後、2005年のプロテストに合格。06年にツアー初優勝し、09年には6勝を挙げ賞金ランキング2位と躍進した。国内メジャー大会3勝を含むツアー通算9勝。昨季限りでツアーの第一線から退いた。
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