現役時代の鈴木貴男のサーブ&ボレーがどれだけ異次元だったか解説

現役時代の鈴木貴男のサーブ&ボレーがどれだけ異次元だったか解説



現役時代の鈴木貴男のサーブ&ボレーがどれだけ異次元だったか解説

皆さんはフェデラー相手に真こから サーバー登れで渡り合った日本人選手をご 存知でしょうか?2006年有明け コロシアム世界ランク1078位の鈴木 高尾が絶対王者フェデラーを相手に大接戦 を演じました。当時のコートは玉足が早く 低く滑るサーフェス。鈴木はこの条件を 最大限に生かしスライスでラリーを極限 まで圧縮。平均ラリー数はわずか3本以下 。フェデラーに持ち上げさせたボールを 叩き、果間にネットへ突進しました。身長 175cmながら200kmを超える サーブ、そして70%を超えるサーバー& ボレー。まさに異次元のプレイスタイル でした。今回は鈴木のサーバー&ボレイー がいかに世界レベルで通用していたかを 振り返っていきます。是非最後までご覧 ください。 第1セット 試合序盤から続きは高品質なサーブで フェデラーを揺さぶりました。大切な サービスゲームの最初のポイントを センターへのエースで奪うと続くポイント でも冷静にファーストプレイを決めて得点 。フェデラーは構想を隠すように肩を入れ て構えましたがテイクバックが浅いことを 察知した鈴木は素早くフットワークを調整 しストレートを封じて完璧にパッシングを 読み切りました。リターンゲームでは スライスを多応することでフェデラーの 攻撃を封じ、積極的にネットへ詰めて ラリーを短くまとめました。この試合の 鈴キの平均なリ数はサービスゲームが 2.6本なのに対してリターンゲームも 2.8本とほぼ同じ本数。スライスを駆使 しながらラリーを極限まで圧縮することで ストローク戦を排除し、自身の得意な ネットゲームが生きる展開へフェデラーを 誘い出します。 当時の有明けコロシアムはかなり玉足が 早く弾道が低く滑りやすいサーフェス。 この条件では続きのスライスが大きな効果 を発揮し、フェデラーはボールを持ち上げ ざるを得なくなり、回転量の多い遅い ボールを打たされる展開に。結果として 鈴木は叩けるボールをしばしば引き出し、 第3ゲームでブレイクに成功しました。 多くの人はバックハンドスライスを現代 テニスでは弱点と見ています。確かに攻撃 的なショットにはなりにくいものの、低い 打点を強ることで相手の威力を削ぎ展開を 変える繊細な武器にもなり得ます。実際 フェラーのバックハンドはツアー屈の安定 感を誇りながら低く沈められると威力が やや落ちる場面がありました。スライスを 苦手とする選手に共通する原因は大きく2 つあります。インサイドアウトに十分触れ ていないこと、そしてラケットスピードを 生み出せていないことです。例えば乳パス の構えを見ると手首はニュートラルなまま 。ラケットヘッドは立ち気味で右肘は低い 位置にあります。ステンシルマークも左肩 の上ではなく頭上に位置しており、ひねり が浅いためラケットヘッドスピードを 生み出すスペースが不足しています。特に 走らされて守備のスライスを打つ場面では この構えが大きな弱点となります。一方で 鈴木は全く逆のアプローチを取っていまし た。深いテイクバックでしっかりとひねり を作り、右肘を持ち上げるような動作を 入れることでダウンスイングで肩の可動域 を最大限に活用。このフォームによって 走らされる場面でも質の高いスライスを 打つことが可能になり、ネットプレイへ スムーズにつなげることもできたのです。 これが彼がフェデラーを相手にもしばしば ラリーの主導権を握れた大きな理由の1つ と言えます。その後は両者のキープ合戦に 移ります。鈴木はコート全体を使った サーブ&ンドボレーでフェデラーを走らせ 、フェデラーは強力なフォアハンドで反撃 。次第にフェデラーも鈴木のペースに適用 していきます。第1セットの鍵を握ったの は鈴木のセンターへのサーブでした。最短 距離をつくTサーブはエースを奪いやすく リターン側が角度をつけにくいためコース が限定されます。続きはこれを徹底的に 利用しサーバーのボレを高確率で成功させ ました。脱を見てもその傾向は明らかで センターへのサーブは50本と咲が36本 、ボディが25本に比べても突出してい ます。奪ったサービスS6本は全て センターから生まれ、フェデラーを完全に 5手に回らせました。しかし第10ゲーム 鈴木のサービングフォザに入ると流れが 変わります。フェデラーが鈴木のサーブに 適用し始めたのです。パティ15の場面で はネットに出てくる鈴木に対してブロック リターンで沈め、さらに曲げるような フォアをサイドラインに叩き込んで パッシング。反撃ののろしを上げましたが 最後はフェデラーのリターンがネットに かかり第1セットは鈴木が振り切りました 。フェデラーが世界ランク100位以下の 選手にセットを失ったのは2005年の モンテカルドロマスターズで当時世界 ランク101位のディシャールガスケに 破れて以来実に1年半ぶりのことでした。 ここで強調しておきたいのは全盛紀の鈴木 のサーブが間違いなく世界レベルにあった ということです。身長175cmとテニス 選手としては大柄ではありませんが、 サーブのスピードは200kmを超えてい ました。サーバーとしての総合力を示す ATPサーブレーティングでも歴代85位 にランクインし、日本人選手としては松岡 修三や西系を上回る1位に位置しています 。引続きのサーブの特徴の1つは低めの トスです。高いトスは落ちてくるボールを 打つため、タイミングが難しくなる上、 スイングの滞りも生みます。強いサーブに はラケットヘッドスピードが不可欠で、 セカンドサーブでもそのスピードをスピン に変換する必要があります。続きはボール が上がり切った瞬間にインパクトできてい たため、理想的なタイミングで打てました 。偉大なサーバーの共通点はラケットを 広い空間で素早く動かすことになります。 背の高さに関わらず、優れたサーバーたち はバックスイングでラケットヘッドを加速 させています。キリオスが代表的な例で腰 から振り抜くように大きな軌動で加速させ ています。続きのサーブもこれと共通点を 持ち動きを分解するとその特徴が見えてき ます。まず重心を後ろ足に移して水深力を 確保。そのまま前へ体重移動しながらトス を上げますが、ラケットの先端は膝の高さ にあり、下がったままそこから減速せず 一気にインパクトまで加速していく。膝 から打点まで長い軌動を描くことで女装が 生まれ、強烈なラケットヘッドスピードを 実現しています。第2セット。 第2セットに入ると鈴木はサーブの配給に 微調整を加えます。ボディサーブを 折り混ぜてフェテラーを揺さぶり、 セカンドサーブからネットに出られない 場面でもスライスで相手の攻撃を未然に 防ぐ。そして自らダウンザラインを狙って ウィナーを奪うなど強気の姿勢を崩しませ んでした。続きはフォアバックともに 片手打ちですが14歳までは両手打ちだっ たという移植の経歴を持ちます。それでも 片手バックの完成度は非常に高く両手打ち 出身とは思えないほどです。片手バッグの 名刺に共通するのは肘の連動です。打撃側 の肘が体に近く低い位置にあれば反対の肘 も低い位置に収まる。逆に火き腕の肘が 高く上がれば打撃側の肘や手も体から遠く 高い位置へ押し出される。この動きによっ てインパクトまで長いスイング幅が確保さ れ、片手バックでは高さよりも深さが優先 されます。鈴木もまさにこのタイプで肘の 高さが連動し深い状態のひねりから フラット気味の力強いボールを放つ。高い 連動性が生み出す理想的なフォームだと 言えるでしょう。 第6ゲームではフォアからのアプローチで ネットに詰め、見事なスマッシュを 叩き込みます。 右足を左足に寄せるようなフットワークで スムーズに推進力をネットダッシュへ変換 。フェテラーにブレイクの透けを与えず 試合は公着状態に入りました。しかしここ からギアを上げたのがフェテラーです。 正確なファーストサーブでエースを量産し 、リターンダッシュを狙う続きを鮮やかな パッシングで仕留めていきます。 この試合フェデラーは15本のサービス エースを記録。鈴木はリターンゲームで 糸口を見い出せず、ファーストリターンの ポイント獲得率はわずか13%。 フェデラーのファーストサーブの確率が 落ちることを願うしかありませんでした。 その負担は徐々に鈴木のサービスゲームに まで及び、第10ゲームでは生命線である センターへのサーブアンドボレーを強烈な パッシングで切り裂かれてしまいます。 クロスへ打った深いファーストボレーを フェデラーはなんなくストレートへ沈め、 鈴木は思わず点を仰ぎました。それでも 鈴木は必死にキープを続けを伺います。第 12ゲームでは天才的なドロップボレーを 披ットの根元でボールの勢いを吸収し、 柔らかいタッチで沈める見事な1打でした 。 鈴木はこの試合でサーバー登れを 70.5%の好頻度で仕掛け、そのうち 64.9%をポイントにつげています。 これは高い霊ー技術の裏付けであり、 パッシングの鬼であるフェデラーでさえ 鈴木のホ位を抜けることは困難でした。 ところが3015の場面。鈴木が フェデラーのリターンをアウトと見て ウォッチしたボールがインと判定され 追いつかれてしまいます。 続けてフェテラーのスライスがリターン エースとなり、ここで鈴木の得点限だった センターへのサーブが完全に攻略されまし た。最後は難しいリターンを足元へ進め られ、第2セットはフェテラーが奪い返し ます。 第3セット。 第3セットでは鈴木の工夫とフェテラーの 圧力が攻め合う展開となりました。 サービスゲームの入りで鈴木は再び配給を 調整し、体の近くをつくボディサーブを 活用。これでペテラーを詰まらせ、次の 展開を優位に進めてスマッシュまでつげて いきます。ボディで相手を警戒させること でセンターサーブがより効果的に機能し、 サティオールの重要なポイントでは スライス系のセンターサーブからEージ ボレーを決め、汗やかにキープに成功し ました。しかしリターンゲームになると 一点フェデラーの攻撃を受け止めるのが精 一杯。続きはリターンからスライスを 30%も多様してしぎましたが、その消極 性を逆手に取られ、フェテラーは徹底して バックハンドの側を狙い打ち。ラリーが3 球以上続くとフィジカル差が表面化し、横 への動きを強いられた瞬間にネットへ詰め られてしまうシーンが目立ちました。それ でも続きは維持を見せます。第6ゲームで は鋭いリターンをストレートに打ち込まれ 、ファーストボレーさえ困難になる苦しい 展開でしたが、なんとかデューソしのぎ キープ。さらに第9ゲームではラブサから チャンスを掴み、強固なブロックリターン からフォアのダウンザラインを叩き込んで フェテラーを崩す場面もありました。 おしこもブレイクには至りませんでしたが 、随所で王者を揺さぶるプレイを披露し ました。 終盤は気持ちの勝負に。第10ゲームでは フェテラーのパッシングに苦しみながらも 誘い込んで無理なストレートを打たせミを 引き出しキープに成功。ガッツポーズで 自らを拳は観客の心を打ちました。その後 も互いに譲らず鈴木が区間にネットへ出れ ば決めました。 ポイント フェテラーがパッシングを決め。う、パッシングショット抜かれました。 [拍手] 今度はドロップボレーでやり返すという白熱の攻防が続き、ついに勝負はタイブレークへ突入します。 さあ、続きやりました。 ただここで際立ったのはフェテラーの強さ。 タイブレイクでの勝率65.4%を誇る。 その集中力と支配力は圧でラリー戦では 鈴木を圧倒。最後は鈴木のポレミスで試合 が決まり、熱戦はフェテラーに軍配が 上がりました。この試合後には興味深い エピソードも残っています。フェテラーは 松岡修造に彼はなんであんなランキングな んだ?今まで何をしていたんだと語った そうです。それだけ鈴木のプレイは世界 王者の心を揺さぶるほどインパクトを残し たのです。キャリア最高位は102位に とまった鈴木ですが、それは怪我の影響や サーフェスを遅くし、ボールを重くする ことでサーバー&ボレイが消えゆく時代 背景も大きく関係していました。もし彼が 1980年代に現れていたらもっと上位で 活躍できた可能性が高い。そう思わせる だけのポテンシャルを秘めたサーバー& ボレイヤーだったのです。 ということで今回は以上です。この チャンネルでは実際にコートへ出た時の テクニックからプロ選手のスタッツ解析 まで幅広い種類の動画を揃えていますので 、この後是非チェックしてみてください。 チャンネル登録、ショート動画のチェック 、Xのフォローもよろしくお願いします。 最後まで見ていただいて本当にありがとう ございまし

#tennis #テニス #サーブ

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  1. 松岡修造氏も、貴男さんがどうして100位内に入れなかったのか?と不思議がっていましたね。

  2. フェデラーが晩年に若者に求めてたサーブ&ボレーの手本が全てここに詰まってると言っていいほど。
    ネットプレーに持っていくための戦略を通した上でのサーブ&ボレーなら、フェデラーが某サーブ&ボレーの選手からダブルベーグル焼いたような試合にはならない。

  3. 僕の好きなYouTuberが僕の好きな選手を紹介している!!!!
    神動画確定🎥

  4. ラケットとストリングの進化でグランドストロークのスピンと速度が大幅に上がり、(ATPの世界では)サーブ&ボレーが不利な時代(グランドストロークの時代)になった。
    ラフター(豪)、鈴木貴男を最後にサーブ&ボレーヤーという選手が思い浮かばない。フェデラーはボレーもストロークもうまいが、オールラウンダーだし。

  5. こうみると、錦織ってグランドストロークで世界と渡り合った稀有な日本人なんだなって

  6. あと3センチくらい身長があったら、全く別の世界だっただろうな
    フェデラー相手に3セットやって1ブレイクしかされてないとか化け物すぎる
    フェデラーも、序盤明らかに押されながらも焦らず冷静に勝ち切るところが正に王者って感じでかっこいい

  7. 鈴木貴雄は自分は気分屋だから成績が安定しなかったって言ってる
    心技体全てが揃わないと上位に行けない

  8. 過小評価も何も数字が物語ってるし、時代にも恵まれてた
    ビッグサーバーだらけ、ストローク強打全盛の今ならツアーにすら出れてない

  9. 絶対、鈴木貴男は松岡修造のランキングより上行くと思ってた。
    プロは結果が全てですね。

  10. 一流アスリートでも卓球の愛ちゃんみたいな人も多いと思いますが、この方は例えば
    サッカーをやってたら日本代表になってたようなタイプかと思います。

  11. 「力が無いから、ストロークなどのテクニックを磨くべき」という一般的な通念は間違いで、「体力的に不利ならば、力勝負でアグレッシブに早期決着を目指す」スタイルこそ日本人が生きる道では?

  12. 鈴木のプレイスタイル好きだったな。
    最近のサーブ&ボレーが減ってしまったテニスは、それはそれで面白いんだが、何となく寂しい。

  13. あのフェデラーのスライスに立ち向かえるスライスを持ってるのがまずエグい(語彙力)

  14. サーブ&ボレーはロマンがあってかっこいい
    ステファン・エドバーグのファンでした

  15. ちょうどテニスから離れていた時期だったので現役時代をリアルタイムでは見てなかったんだけど、センスだけで云ったら歴代日本人選手のなかでは錦織に次ぐ才能の持ち主だと思う。

    何で100位になれなかったんだろうな?

  16. 鈴木貴男はもちろんすごかったが、日本で行われる試合で、ある程度競ったスコアにして花を持たせてくれた気もしました。

  17. プロテニスの世界なので、ポイントでの順位がすべて。それ以上でもそれ以下でもない。

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