コーチ契約を結んだ松山英樹のマスターズ制覇に貢献、女子の河本結や永峰咲希らも指導。日本人でわずか数人のTPIレベル3取得のツアープロコーチ目澤秀憲さんによるレッスン。第5回「スイング/姿勢の確認」
ゴルフレッスン「目澤秀憲のゴルフプラスワン GOLF PLUS ONE」
【中日スポーツ掲載記事】https://www.chunichi.co.jp/article/287071?rct=mezawa
今回はショットを打つ時の姿勢について説明します。大きく3つのパターンに分かれますが、理想の形に近づけるためには、自分の姿勢をチェックすることが大切です。
フルショットを打つ時だけではなく、アプローチやパッティングを打つ時は前傾して、ボールに向かってグリップしてから構えます。この時の姿勢には大きく分けて3種類あります。
まず、クラブを背骨に沿って当ててみてください。そのまま前傾姿勢をとった時、胸の反りが強く、骨盤がかなり前傾している姿勢を「S字姿勢」と呼びます。逆に、胸が縮まって背中が丸くなる姿勢を「C字姿勢」と呼びます。そして、背中にクラブを置いてもきれいに構えられる姿勢を「ニュートラル」と呼びます。
「S字姿勢」の人は骨盤が前傾しているので背中の筋肉が硬直しやすく、逆側の腹筋は緩くなっています。そのままスイングをしようとしても、腰を反ったままバックスイングしてしまうので、下半身もロックされやすくなります。そして、背中の筋肉を使ってしまうので、結果的に上半身中心のスイングになってしまいます。
また「C字姿勢」の人は背中が丸くなっているので、どうしてもバックスイングの時に右腕を持ち上げる動作が窮屈になってしまいます。
一方、ニュートラルな姿勢であればあるほど、バックスイングでクラブを上げていく時にしっかりと体を回すことができますし、インパクトにかけても前傾の角度がキープされやすくなります。ニュートラルの人は、背骨を中心に体を回していくことができれば簡単に上達できると思います。
このように、構えた時の姿勢はほんのわずかな時間にもかかわらず、スイングに大きな影響を与えます。皆さんもご自身でクラブを背骨に沿って当ててみて、「自分の骨盤は前傾しているな」とか、「胸のあたりが閉じているな」などと感じてみてください。
自分が「S字姿勢」「C字姿勢」「ニュートラル」のどの姿勢なのかを知ることが上達のカギになります。ぜひ、自分の姿勢をチェックしてみてください。
【関連ニュース】 この5、6月は「全米プロゴルフ選手権」「全米オープン」の2つのメジャー大会に、松山英樹選手に同行してきました。メジャーチャンピオンとして今大会を迎えた松山選手はマスターズチャンピオンと紹介され、たくさんのギャラリーや他のメジャーチャンピオンと同じペアリングの中、良い空気感で戦っていました。
私自身も、メジャーの2大会で松山選手と同じペアリングになったブライアン・デシャンボー選手(米国)の独創的なゴルフを間近に見て、ゴルフへの取り組み方の新しい発見がありました。
また、メジャーチャンピオンになる選手たちのゲーム運び、マネジメントなど全てのことが「目からうろこ」の発見ばかりでした。それぞれの選手のキャディーとの会話、練習中の試行錯誤、それぞれがチームワークを生かし、たくさん相談し合っている姿が印象的でした。
この経験から、私自身も選手とともに成長できるよう、まだまだ学びを止めず、より一層努力しなければと感じました。
▼目澤秀憲(めざわ・ひでのり) 1991(平成3)年2月17日生まれ、東京都出身の30歳。埼玉平成高、日大卒。大学卒業後に米ボストンへ語学留学し、日本人では数人しか持っていないTPIレベル3を取得。コーチとして河本結、有村智恵、永峰咲希らを指導し、河本の米ツアー参戦や永峰の国内メジャー大会制覇などに導く。今年からは松山英樹と専属コーチ契約を結び、米ツアーに同行している。
ドライバー飛ぶポイント ゴルフレッスン 24
ドライバー飛ばすアドレスのコツ ゴルフレッスン 23
ウオーミングアップのチェックポイント ゴルフレッスン 22
片手打ち練習 プロゴルファーがやる理由 ゴルフレッスン21
アプローチ100ヤード以内のコツ ゴルフレッスン 20
左足下がりのアプローチ ゴルフレッスン 19
手で投げるような球を打つアプローチ ピッチエンドラン ゴルフレッスン 18
本来の番手に近い飛距離のスイングやコツ フェアウェーバンカー ゴルフレッスン 17
グリーン周りのバンカーでの対処法 距離打ち分け ゴルフレッスン16
バウンスうまく使ってバンカー脱出 ゴルフレッスン 15
アイアンショットのライン出し 上級者が一番嫌がるミスを防げ ゴルフレッスン 14
浮いた、沈んだラフ、確実に脱出する7番と9番の使い分け ゴルフレッスン 13
芝の抵抗に負けない3本の指で打ち損じ防ごう ラフからの打ち方 ゴルフレッスン 12
芯にしっかり当てるスイング フェアウェーウッドがダフらない指2本分 ゴルフレッスン 11
スライス対策はクラブと上半身,下半身の分離を意識 ゴルフレッスン 10
フック修正3つのコツ インサイドアウト対策 ゴルフレッスン 9
真っすぐ飛ばすには体のターン ストレートに球を出すため ゴルフレッスン 8
スライサーはクラブに負けている 勝手にフェイス閉じるコツ ゴルフレッスン 7
フィジカルとスイングが融合 アスレチック(躍動的)スイング体感ドリル ゴルフレッスン 6
S字姿勢かC字姿勢か スイング姿勢別の上達ポイント ゴルフレッスン 5
真っすぐなパットのコツ シャフトと頭の意識づけ ゴルフレッスン 4
順手グリップのコツ 力加減を一定にする親指と人差し指の使い方 ゴルフレッスン3
握りを逆にしてバランス改善 クロスハンドグリップのコツ ゴルフレッスン 2
流行のクローグリップ解説 ゴルフレッスン 1
#ゴルフスイング #ゴルフレッスン #松山英樹 #目澤秀憲 #スイング #河本結 #有村智恵 #永峰咲希 #グリップ #ゴルフ #ドリル #レッスン #golf #Swing # lesson #Masters #中日スポーツ #プロゴルファー